今年度最後のGLS主催の講演会は
麹町にある電設健保会館で開催しました。
2部構成で行われた講演会の
第1部の講師は
㈱ナチュラルアート　代表取締役　鈴木 誠 氏。
「日本の農業と青果物流通の展望」というテーマで
講演をしていただきました。

｢百術は一誠に如かず｣や｢改善｣などの言葉を流用され
状況をを変えていくためには
現状に甘んじることなく｢改善｣をしていく姿勢と
テクニックに走ることなく原理原則にもどることが
必要なのではないかとの話がありました。
また一つのモデルとして上げられたのが
数十年前のオランダの市場が現在の日本市場と類似している話。
その頃のオランダ市場は
市場経由率がどんどん低下し、
市場はなくなるのではないかといわれていたそうです。
しかし現在のオランダ市場は大変元気になっているそうです。
その理由としては、それまでは出荷側と荷受･仲卸などがばらばらだったものが
状況が変わったことを受けて
資本的・人的交流が始まり、
力を合わせて活動し始めたことが好転の起因になっているようです。

ナチュラルアートの最近の活動では
岡山中央卸売市場と業務提携がスタート。
1年の準備期間を要したこのプロジェクトも
金融機関からの提案でスタートし
無謀と思われながらも
行政を含めた各方面との調整の中で
実現されたそうです。
今後のナチュラルアートさんの活動に
私達GLSも注目しています。

青果物流通研究会