今回のテーマは「ヴィーガン料理とプラントベース肉の現状と今後」です。
近年、菜食主義が話題となっています。菜食主義には、比較的許容度の幅のあるベジタリアンから、完全に菜食を貫くヴィーガンまでさまざまなレベルがあり、大きなマーケットへ成長しています。
それにも関わらず、日本における菜食・ヴィーガン対応の飲食店や製品の数は、海外と比べるとまだまだ少ない状況です。現在起きているベジタリアン・ヴィーガン運動の波は、環境問題とくに青果物の生産・流通にも大きく関わる気候変動を抑制するためにも、大きなCo2排出要因としての畜産を削減するというところに重点があるように思われます。SDGs推進の観点からも、現在の畜産からの脱却が叫ばれるかもしれません。
こうしたことを検討するために今回のGLSオンライン例会では、多面的に植物性肉(プラントベース肉)の現状を研究しました。
- 「世界におけるプラントベース・畜肉の現状」
一橋大学 市村敏伸
世界の植物性肉の情報収集をしている市村さんに、欧米における現在のプラントベースや畜肉・代替肉のトレンドを整理して解説してもらいました。 - 「ヴィーガンミールキット『パープル・キャロット』のビジネス」
事務局 柿本礼子
オイシックス・ラ・大地がヴィーガンビジネスに参入しています。昨年同社は、アメリカ国内の48州でヴィーガンミールキットを展開する「PURPLE CARROT(パープル・キャロット)」サービス運営会社を子会社としました。そして日本国内でも、ヴィーガンミールキットの販売を開始します。
柿本が同社のビジネスについてインタビューをした内容をプレゼンし、同社広報の丸尾幸子様にもご解説をいただきました。 - プラントベース肉製品 ZEN MEATの挑戦
元 ㈱SEE THE SUN 商品開発部長 高橋 慎吾さん
プラントベース肉の素材としてもっとも多く使用されているのが脱脂加工大豆です。森永製菓発のベンチャープロジェクトとして始まった事業で、脱脂加工大豆と焙煎玄米をベースに製造されたプラントベース肉「ZEN MEAT」は、有名ホテルやレストランで採用されている、「味のよい大豆ミート」として知られています。その商品開発の中枢にいた高橋さんに、プラントベース肉の現状と今後の展望についてお話を伺いました。
※本講演は研究会会員のみの参加となります。
会員以外でご参加ご希望の方、入会希望の方は事務局までお問い合わせフォームよりご連絡をお願い申し上げます。
青果物流通研究会 事務局